白紙ばかりの本棚
暗い書庫の奥に、白い本棚が一つありました。
納められている本は全て白紙のまま。
ただただ薄茶色の羊皮紙のページが続くだけ。
彼は思いました。
ここを、自分だけの本棚にしようと――――。
本を手に取る