真・三國志 蜀史 龐統伝

正史に基づきながらも、落鳳坡で龐統が死ななかったら、、、というifの世界。
とにかく龐統をカッコよく書きたかった。
安物の歴史小説とでも思ってお読みください。

主な登場人物 ※本編の進行に合わせて追加していきます。
劉備軍ーーーーーーーーーーーーーーーーー
・龐統(ほう とう)
 主人公。字は士元(しげん)。
 劉備に仕える軍師。諸葛亮とは同門で学び、鳳凰の雛『鳳雛』とあだ名された。
・劉備(りゅう び)
 三国時代、後の蜀の君主。字は玄徳(げんとく)。
 才は凡庸だが人徳があり、漢王室の復興を目指している。
・諸葛亮(しょかつ りょう)
 劉備の軍師。字は孔明(こうめい)。
 天下の鬼才。龐統と同門の出で友人でもある。飛び立つ前の竜『臥竜』とあだ名された。
・関羽(かん う)
 蜀の将、劉備の義弟。もとの字は長生(ちょうせい)、現在は雲長(うんちょう)。
 諸葛亮と共に荊州の守りを行っている。
・魏延(ぎ えん)
 蜀の将。字は文長(ぶんちょう)。
・黄忠(こう ちゅう)
 蜀の将。字は漢升(かんしょう)
・馬超(ば ちょう)
 蜀の将。漢中の張魯に身を寄せていたが、疎まれて劉備を頼る。
蜀ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
・劉璋(りゅう しょう)
 蜀の太守。字は季玉(きぎょく)。
 臆病な性格で、国境をたびたび襲撃してくる五斗米道の張魯に悩まされている。
・張松(ちょう しょう)
 蜀の役人。字は子喬(しきょう)、なお『三国志演義』では永年(えいねん)。
 劉備に蜀をとるよう勧めた。また、使者として曹操に会った時冷たくされて以来、曹操を嫌っている。
・法正(ほう せい)
 蜀の役人。字は考直(こうちょく)。
 張松、孟達と共に、蜀に劉備を迎えようと企む。その後は劉備軍でその智謀をふるった。
・孟達(もう たつ)
 蜀の将。字は子敬(しけい)、のちに子度(しど)。
 才能と弁舌に長けた勇将。龐統、諸葛亮と同門で学び、劉備の入蜀に貢献する。
・張任(ちょう じん)
 蜀の将。字は不明である。
 雒城を守り奮戦した。また、小説『三国志演義』では龐統を討ち取った。
・李恢(り かい)
 蜀の役人。字は徳昂(とくこう)。
 劉備に謁見し、直接協力を約束する。弁舌に長けた法正の友人。
魏ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
・曹操(そう そう)
 三国時代、魏の君主。字は孟徳(もうとく)。
 有能な将を多く幕下に迎え、華北に一大勢力を築き上げた。帝を操っている。
・徐庶(じょ しょ)
 魏の文官。字は元直(げんちょく)。
 龐統の親友でかつては劉備の軍師だったが、魏の程昱の策によって魏に引き抜かれる。
・張魯(ちょう ろ)
 漢中の五斗米道勢力の指導者。字は公祺(こうき)。
 曹操と手を結び、蜀を狙う。なお、五斗米道とは当時の宗教団体である。
呉ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
・孫権(そん けん)
 三国時代、呉の君主。字は仲謀(ちゅうぼう)。
 父・孫堅、兄・孫策の後を継ぎ、呉の君主となる。
・諸葛瑾(しょかつ きん)
 呉の文官。字は子瑜(しゆ)。
 諸葛亮の実の兄。兄弟仲が悪いわけではないが、弟共々君主に忠誠を誓い、私事で会おうとはしない。
・魯粛(ろ しゅく)
 呉の参謀。字は子敬(しけい)。
 古くからの呉の重臣。周瑜は死に際して「外交は魯粛に」と言われ、各地に使者として飛び回った。
南中ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
・孟獲(もう かく)
 南蛮王。
 蜀の南、南中の有力豪族の一人。

第一部――劉備、蜀を窺うのこと

其の壱 法正、舌を巻くのこと